2019/05/02 14:27

フィンランドの巨匠 アルヴァ・アアルト。建築やプロダクトなど数々の名作をこの世に残し、フィンランドでは知らない人がいません。そんなアルヴァの妻が、アイノ・アアルトです。

二人は夫婦そろってデザイナーとして活動していました。世界的な賞を受賞したのは意外にもアルヴァ・アアルトよりもアイノ・アアルトが先になります。


アイノは、1930年代に「Bolgeblick(ボルゲブリック)」と名づけられたグラスを発表します。ボルゲブリックとはスウェーデン語で石を水に投げた時、水面に広がる波紋を意味しておりそれをグラスで表現しました。これがカルフラ イッタラガラスコンペで第2位を獲得します。


ボルゲブリックを原型としたアイノ・アアルトのグラスは、1960年代~1980年代に生産が中止されていた時期もありますが、現行のイッタラ製品ではもっとも古いグラスとして販売されています。

今回入荷したのは1935年~1938年頃に作られたショットグラス。現地の買い付けで見つかることもほとんどなく、見つかったとしても非常に高値なものになります。

当時は、技術がまだまだ未熟だったため、気泡や傷などが見られますが、作られたのは80年以上も前。日本でいうと昭和初期になるので仕方がない事ですね。


私が今まで調べた限りですと、全6色展開です。(リオブラウン、 アメジスト、スモーク、アズリアンブルー、シーグリーン、ボトルグリーン)

今回、全てのカラーが1度に揃いましたのでぜひ、ご覧ください。

Aino Aalto